新F650GS お約束というコトで... 
【オイル、オイル・フィルタ交換】
 【前書き】
 ついつい面倒臭くて億劫になり、オイル交換やオイルフィルタ交換をサービス工場に任せておられる方も多いのではないでしょうか。結構、こういうコトをするのが好きなHYDですら、他の整備と一緒にこの交換作業をお願いすることも多いです。それでも、オイル交換やオイルフィルタの交換ぐらいは自分でバンバンしたいものだ、とは思っている。前馬でも、その前の馬の時も、だいたい
4000〜5000Kmでオイル交換をしていたが、当然に新しい相棒のF650GS(Twin)でも同様である。使用しているオイルも、800〜1000円/Lという特価品、というか安物・バッタ品を多用しているのも同じである。果たして、そんな安物で用をなすのだろうか、と疑問をお持ちの貴方、それはマサしく正解です。こういう安物って、原付スクーター位にしか使用しないのではなかろうか、とHYDも思っていましたから。
 でも・しかし、よくよく考えてみると、@原付のバイクの方が高回転で使用していて、より高級なオイルが必要なのではないか、と考えるようになった。大型バイクって、あまり回さずに乗るから安いオイルでOKなのでは、と考え直したのである。でも、「回転数は低くても摺動摩擦はメチャ大きい筈」っていう突っ込みはなしネ。しかもである、A愛車のマニュアルを読むと「合成オイルはNG、鉱物オイルを使いなはれ」とシッカリ書かれている。ところが鉱物油って、特価品コーナーにしか置いてなくて、普通のコーナーには置いていないんだヨネー。どうやらBMWの製造技術では、合成油を使用すると「パッキンからオイルが滲んでしまう」+「クラッチが滑る」らしい。「らしい」というのは、HYD自身での経験ではなく、そういうWebのレポートを読んだコトがある、からである。そもそも、わざわざ「鉱物油を使用せよ」と書かれていること自体がオカシイのではなかろうか。それに、BHYDは高いヤツ(と思われる1500円以上/L)と、この半分の値段の特価オイルとの違いが、乗っていてサッパリ分からない。その上、C前の鉄馬にも安物しか使用しなかったが、9万Km走っても特にエンジンにダメージを与えた形跡はコレっぽっちも無かった。昔々、ズイブン高価なオイル(2000円程度/L)を試しに入れたコトがあったが、この時も安物と高級品の差は皆目分からなかった。逆にギアが抜けやすくなったような気さえした。これら@〜Cの理由で、入手出来る範囲にて、この手の安物の鉱物油で今後も済ますツモリである。そうそう、何よりD安上がりでメンテ出来る ってことを忘れていました。

 【作業の実施】
 前の鉄馬のF650CSスカーバーはオイル交換がスコブる難しかった。これは、作業が大変であったというコトではない。
ドレインが2箇所もある変則(?)エンジンだったためで、オイルの抜き穴が2つあることを知らないと、絶対に正しく交換出来ないのである。それと比べると、新しい相棒のソレは至極オーソドックス。エンジン横下にある1箇所のドレインボルトを外すだけで良い。しかもブラックで統一された黒一色のエンジン部の中で、このボルトだけ金属色なので、スグに場所が分かる。さらにエンジンの裏側とか下側とではなく、横にボルトが出ているので、深く屈みこんだ姿勢での作業をしなくてもOKと良いコトばかり。先ずはエンジンを暖め、熱くなったところでドレイン・ボルトを抜き、時間を掛けてオイルを全部吐き出させます。吸湿材が入っている廃オイル処理用の小箱(2.5LまでOKの表示あり)で、アフれるほどに旧いオイルが出てくる。限度より多い、2.6〜2.7L程度出ている筈ですが、何とか廃油処理箱に収まります。

 排出が終わったら、今度は新しいオイルの注入である。これもエンジン下部のオイル・レベルのゲージを兼ねたネジフタを外して、ここから新オイルを注げばOKである。少しエンジンを回し、エンジンを止めて落ち着いたらレベル・ゲージで量が適正か測ります。マニュアルにはMax−Miniの間になるように入れろ+オイルフィルタ交換時には2.8Lである、と書かれている。オイルフィルタの交換をせずに、2.7L前後(オイル・ピッチャーの目盛が0.5L単位のため、かなりアバウト、
苦笑)のオイル量で、Max−Miniの真ん中くらいになった。このオイルレベルの測定も、前馬のF650CSの時は大変であった。「ファンが回るまで放置プレイをさせて、その後でオモムロに測りなはれ」とマニュアルに書かれているのである。ファンが回るまで熱くなるのにズイブン時間が掛かり、しかもゲージへ付着するオイルが少なくて、何度も測っても、適正なのか/どうか が よく分からなかったモノである。これと比べると、F650GS(Twin)はスコブる簡単である。
 オイル排出準備完了  オイル排出中
 【後書き】
まぁ、こんなオイル交換くらいの簡易作業をホームページに書くようなコトではないのだが、「お約束」ということで...、



■ オイルフィルタ交換 ■

 これまた、お約束というコトで、...。正直いって、技術面では全く難しくはありません。ただ、作業はチョチ大変かもしれない。というか、チャンとした工具さえあれば、この作業も難しくありません。実はオイルフィルタの両脇に、マフラーの付け根とオイルクーラーが鎮座しており、これが邪魔して作業性がスコブル悪いのである。HYDは専用径のオイル・フィルタ・レンチなるものを有しておらず、汎用のフィルタ・レンチしか持っていない。
 所有しているオイルフィルタレンチ
 この工具は、ある程度の径のフィルタであれば、径が異なっていても、しっかりフィルタをホールドして、外したり着けたりすることができる。ただ、この形状でも分かるように、ある程度周りにクリアランスがないとフィルタをホールド出来ず、フィルタを脱着出来ない。また円筒形のフィルタを掴むのに、2、3のグリップ箇所だけでホールドするコトになるので、その部分だけに力がカタヨってしまう。径を選ばない便利な反面、こういう欠点もあるのである。前回フィルタを交換した際は、無理クリに狭いスペースに押し込み、何とかフィルタを交換を行った。でも無理な状態での作業だったためか、力の加減もヨク分からず、またホールドした2、3箇所だけに力が加わったため、締め付ける時にフィルタを凹ましてしまった。まぁ見映えは悪いが性能的には問題ない筈なので、凹んだまま使用していた。現在はエンジン・アンダー・ガードもどきを装着しているので、フィルタ部分は外から見えず、見映えも意識しなくても良いのだが。
  そうこうしている内に、100円ショップの工具コーナーで面白いモノを見つけた。残念ながら、この商品は100円ではなく600円と高い(それでも汎用レンチの半分以下とメチャ安価)。コイツは汎用のフィルタレンチ代わりに使えるのでは、と直感。ゴム部分が割と薄いので作業をするのに、周りのスペースも少なくてヨサゲである。またゴム製のため滑りにくく、自在に曲がって全体でホールド出来るからカートリッジを凹ますようなことはないだろう。よくよく商品説明文を読むと、フィルタレンチとして使用出来ると書かれている。で、すぐさまコイツを握ってレジに並んでしまった。<...実はあの日、何を買いに100円ショップに行ったのか、今もって思い出せない>
  先日、コイツを使ってオイルフィルタの交換をしてみた。オイルを抜取った後、エンジンアンダーガードもどきを外し、コイツでフィルタをホールドして、力を入れて少し回すと簡単に緩めることが出来た。後は手で回せばフィルタを外すことが出来る。新品を取り付けるのは逆の手順である。お約束のカートリッジのゴムパッキング部にオイルを馴染ませ、手で回してハメ込みます。最後にコイツで締め付ければ終了。う〜ん、楽勝である。やはりちゃんとした道具が ある/無い とでは大違いである。この後、新品のオイルをマニュアルに書かれている量の2.8Lを挿入すれば完了です。これからオイルフィルタを自分で交換しようと考えておられる方で、専用径のレンチをお持ちでない方は、600円のコイツをお奨めします。
−−専用径のレンチをお持ちの方は居ないのではなかろうか。だって、果たして何インチのレンチなのか分からない。しかも径を計測しようにも、どこの長さを測れば良いのかも分らないし...。

   
オイル交換やフィルタ交換の作業は、メカ素人でもリスクは少なく、財布にも優しいですヨ。
★バイクのお師匠さんからアドバイスがありました。情報、ありがとうです。
  「オイルフィルタは手で締め付けるだけで良い。外す時にはレンチ等の工具を使用して緩めるのがベストだが、ハンマーとドライバーで穴を開けて強引に緩めるテクニックもある(どうせ捨てるからネ)」

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