新F650GS 鞅(むながい)の装着 
(オイルフィルタ/オイルクーラー ガード)
  ぢつはオイル・フィルタ/オイル・クーラーのガードではサラサラない。正確には泥ハネ対策用のタダのアルミ板である。F650CSスカーバー号もそうであったが、F650GS(Twin)号もグラベルを少し駆けただけで、オイルフィルタやオイルクーラー辺りに泥ハネがドッサリとクッついてしまう。しかも、この泥ハネ、クッつく場所が込み入った場所なものだから、除去が大変なのである。手やブラシが届かない場所が多く、しかも泥が乾くと黒地によく目立ってしまう。結構、こういうコトが気になるキレイ好き(もとい、小心)なHYDとしては、何とかしたくなるのである。前馬の時にはフロント・フェンダーに、自転車用のプラ製フェンダーを利用して延長し、いくらか泥ハネが少なくなるようにした。でも、この方法では案に相違して効果が少なく、今回は違う方法を採用するツモリである。

 というのも、エンジンの下側にアンダー・ガード用の取付ボルトの穴がハナからあるのである。これを使わない手はない。このボルト穴を利用して、気になる泥ハネを食い止めようという魂胆である。せっかく製作するのならと、当初はエンジン・アンダー・ガードの機能となるようにも考えてみた。しかし以下の理由で、これは却下。
・それなりの強度が必要になるが、
    @重くなる
    A金属板の加工が大変
    Bアブソーバ的な取付方法が面倒(というか思い付かない)
・そもそも、危険が危ない所には行かないので、アンダーガードは不要
 このため、「泥除け」だけを目的として製作することにした。目的が限定されると製作も楽になるし、気も楽になる。特にAの加工は大変楽チンである。ガード機能を持たせようとすると、強度的にアルミ板なら3mmの厚さが必要になると思われる。そうなると、マトモな工作道具を有さないHYDでは超厳しい。これが1mm厚でも良いとなると、超簡易に工作が可能である。アルミ工作で大変なのは、「切る」、「穴を開ける」、「削る」、「折り曲げる」である。この中で、前の3つは少々厚かろうが時間で解決出来る。ところが厚くなるとトタンに難しくなるのは「折曲げる」である。ETC−Boxの支持板の製作で、幅が10cmの3mm厚アルミ板でさえ、メチャ手こずったモノである。エンジン下をガードしようとすると20cm幅のアルミ板が必要になるが、コレでは太刀打ち出来ないだろうナァ、絶対に。

 その点、強い衝撃に耐えられる必要はないし、ぬ●わKm/Hの風圧に耐えられればOKなので、1mm厚のアルミ板で大丈夫と計算した。
ウソ、こちとらぁ機械工学を専攻していないので、そんな計算は理解の範囲外、ツマリ期待値である。ところで、泥除けを着けるというコトは、オイル・フィルタ横のオイル・クーラーの前面に防風板を設置する形となる。果たして「クーラー機能が損なわれるのでは?」と心配の貴方、ぢつはHYDの心配もソコにあった。でも・しかし、よくよく考えてみると、そもそもオイルクーラーは水冷であるし、停車時には無風状態になる訳だから問題ないだろう。それに空冷でのクーラー機能をも期待しているのなら、放熱用のフィンをもっと立派(現在のは貧弱というか、無いに等しい)なモノにするだろう。という訳で、たぶん大丈夫だろう、これも期待値である

 製作は20cm×30cm×1mmのアルミ板を用いた。ホームセンターに置いてなかったので1mm厚を購入したが、出来れば1.5mm厚がピッタリと思う。それはともかく厚みが薄いので、とにかく工作は楽である(クドイ)。それに500円以下で入手出来るから財布にもエコ。マフラー部分と干渉する部分は、曲げずに切り取った。この方法は例によって100円ショップで購入した大型のカッターを利用した。カッターで数回切れ目を入れ、左右にペコペコ折り曲げていると、ポキリと切り口が鮮やかに切り離せる。またオイル交換の際に外すドレイン・ボルト部分は、作業性を考えてアルミ板がハミ出さないようにセッティングした。これでオイル交換だけの場合は、泥除けを外す必要はない(当然ながらオイル・フィルターをも交換する時には、このガードは外さなければならない)。また、30cm長では長過ぎてミッタクナイと勝手に判断して、上側の5cm程を切り離してしまった。コレにより泥除けの範囲が、思いの外に下方だけになってしまったような気がする。この切り離しは失敗だったカモ(まだグラベルの走行をしていないので、影響不明)。工作の容易性からも、上部の5cmは切らずに、マフラー部分の切り離しだけで良かったかもしれない。なお、アルミ板が1mm厚と薄いこと+アルミ板を留めているのがエンジン下の2箇所の8mmボルトだけ、ということで走行風によりアルミ板が曲がったり、ビビッたりしないように、エンジン前部の10cm幅の貫通穴(8mm)を利用して6mmφ−110mm長のビスとL字アングルで板を支持するように工夫した。L字アングルは2mm厚のアルミ板の端材を利用して加工している。気休めかもしれないが、支持する箇所が増えたので、いくらかビビリは減るだろう。
   
【たぶん1.5mm厚ではL字アングルは不要であろう】
↑ 先ずは不要な厚紙で形状と穴位置を決めます
↑ アルミ板加工完了 ↑ L字アングルも製作
↑ 塗装していないが、一応完成 ↑ 塗装していないが、一応完成
  ところで馬体の左側から見た場合、マフラーがあるので泥除けとエンジンとの間隔は塞がってアラは見えない。ところが右側から見ると、エンジンと泥除けとのスキ間がミエ見えとなってしまい、「間抜けヅラに見える」のでは、と当初は心配していた。が、どうやらサホドでもない感じである。ぢつは、このアラ隠しのためにアルミ板を加工して横に取り付け、スキ間が見え難くなるように考えていた。そう、間抜け顔をキリッとさせようという計画も立てていたのだ。でも面倒でもあるので、計画中断のママである。

 最後に黒色のシャーシ・スプレーで下塗りし、100円ショップの半ツヤの黒スプレーを吹いて、一丁出来上がり。...と思ったのだが、黒塗装しなくても、
それなりにヨサゲに見えるので、とりあえずコレもそのママにしている(ヲイヲイ)。HYDの美的感覚は疑わしいのが定説ではあるが、それなりに見映えはではないでしょうか、ご感想を下さいナ。。

★ ホームページのトップへ