次期戦闘馬  
  愛馬F650CSに乗って、ソロソロ9万Kmになろうとしている。当たりの然に、大台の10万Kmは絶対に乗るゾォ、と強く決意していた。...のだが、ここに至って心変わりしてしまった。というのも、最近愛馬の調子がスコブル悪いのである。経年劣化なのか/どうかは分からないが、2速・3速でダッシュする時にエンストしてしまうことがママあるのである。コレって、結構危険が危ない。後ろから追突されてしまうことだってあり得るのである。以前にも(同じではないが)似たようなトラブルがあった。厩舎でイロイロ調べて貰ったのだが、特にオカシナところは見つからず、この時にはCPUをリセットすることで元に戻った。真の原因は分からなかったが、まぁ治ってくれたので良しとした。ところが今回はリセットしても×、根は深そう。それと、その日の最初の始動時に、セルでエンジンは目覚めるのだが、息ツキしたようになり、エンストすることが多くなった。暖ったまっていると、この問題は減ずる。また、厩舎のチーフからは、「急なアクセルワークに対して、エンジンの吹き上がりがワンテンポ遅れている。この時に負荷が掛かっているとエンストするのではないか」と言われた。「なぁ〜るほどぉ...」と大きくウナヅいた。これまで気が付かなかったが、言われてみて微妙ではあるが確かに遅れてエンジンが吹き上がるのが鈍いHYDでも分かった。さらに、この時エンスト気味になる時もあるコトが分かった。CPU制御でインジェクションしている筈なので、こういうコトは絶対に無い筈なんだがぁ。さてエンストする理由は分かったが、大きな問題はその原因が分からないコトである。素人考えでは、センサーのどれかがNGなのではないかと思うのだが、長期の検査入院をしても分からないような気もする。そろそろ替え時なのかもしれない、と思いたった瞬間でもある。
 ところで「ガン保険」に入っていたのだが、あろうコトか間違って2口の契約を2契約もしていた。しかも面倒なので、片方を解約せずにそのままにしていた。その内に片方の契約を解約しよう・しようと思いながら更新月に解約手続きを忘れて何年も経ってしまっていた。のだが、これがピン・ポーン、定期健診でめでたくガンに罹っていたコトが判明したのだった。当たりの然で、すぐに入院・手術とあいなった。このガンの切除する呪術(うそ、手術)では、普通では絶対経験できないイロイロな良い経験をさせて貰ったものである。無事に生還出来たからネェ、めでたし・めでたし。メチャ・ポジティブなHYDなのである 苦笑。で退院してから、保険のコトを思い出し請求をしたところ、1口でも掛かった費用以上の保険金が出て、オツリがタンマリ出るのに、合わせて4口も掛けているモノだから...、思いもかけない大金が転がり込んで来た。まぁ、悪銭ではないので、身に付けなくてはならない。で、「次期戦闘馬」の購入費用とした、一豊の妻とは出所が異なる。モチのロン、それでもオツリがタンマリである。が、これは「リタイア後の楽しみ」の軍資金にしようと考えた。この辺りはエラク慎重なHYD。
   となると、次に考えなければならないのが、相方の了承である。コレが何時も難儀していて、バレないようにズイブン工夫をした(結局はバレ・バレ)ものである。ところが、今回はいつもと様子が違う。愛馬が何回も不調になった最近では、「ソロソロ新しいのに買い替えたら」と、その度に言うのである。この真の魂胆が分からないので、少々不気味ではあるが、渡りに舟(ん? 今回は大船かも)である。
 ココまで来ると、もう頭の中は新しい馬のコトで一杯になってくる。「前回の購入時に検討した鉄馬+その後に世の中に出て来た新馬」の情報から選ぶことになる。ニヤニヤしながら、アーでもない/コーでもない、と。こういう時っていうのが一番楽しいのかも。で、今回選ぶ際の条件は、「軽い馬重とABS有り」という前回と同じ条件に、国産馬(出来ればホンダ)であるという条件を付加した。そう、ゲルマン民族のクラフトマン・シップも地に落ちているコトを実感したのである。やはり信頼性の高い国産馬が一番なのである。この条件を満たす候補は、
・ホンダ  CB600F Hornet /ABS (逆輸入車)
・ヤマハ  FZ6 Fazer S2 ABS(逆輸入車)
・カワサキ VersysなどERシリーズ(逆輸入車)
・スズキ  Vstrom650ABS(逆輸入車)

である。う〜ん、不思議なことにドイツもコイツも逆輸入車ばかり。なぜに正式に国内販売しないんだろうか。この中で、カワサキのABS付きの馬は入手が難しいようだ。またスズキの馬は、かなり重いので除外だナァ。となるとホンダのHornet/ヤマハのFazerである。これらは軽くて、格好もヨサゲ。国産馬であるので信頼性もドイツのそれと比べて高い筈。と思ったのだが、どうやら純国産馬ではなく、海外生産のようだ(未確認)。しかも、どの馬も600〜650ccである。現愛馬の650ccと比べて、あまり変わりばえがしないので、少しモノ足りないかも。そもそも趣味の世界の微妙〜な部分である、この辺りはメチャ重要である。
 う〜ん、どうしよう、今度もBMWかぁ、電気系統の故障が多くてイヤだけれど。BMWでの候補馬としては、同じエンジンを積んだ兄弟馬があるが、やはりコレは変わりバエがないから、速攻でパス。消去法で最後の最後に残ったのは、新型F650GSである。こいつ、名前は650であるが、不思議なコトに先代F650GSの650ccではなく、800ccなのである。F800GSというネーミングにすれば良いような気もするが、既に同名の馬が発売されていて(日本では09年以降に発売予定)、この名前は使えないようだ。
まぁ、そんな名前のコトはどうでもよい。こいつ、電気系統の中で一番心配しているバッテリーが、ようやくにMF型になっている。そう、現在の愛馬のバッテリーは、この21世紀の時代なのに開放型だったのである。このコトだけでもBMWの電気系統の弱さが分かろうというものである。これでメンテがメチャ大変だった補水作業から開放されるし、信頼性も何倍かに高くなる筈である。また愛馬はベルト・ドライブであったが、こいつは素直なチェーン・ドライブである。
 ベルトドライブは、メンテナンス・フリーで音も静かで非常に優れもの、という三文評論家の評価であるが、こんなの真っ赤なウソっぱち。確かに油差しが不要で、伸びに対する調整も不要ではあるが、そんなメンテの手間ヒマは大したコトではない。大きな問題はその寿命にある。公称5万Km(厩舎によっては3万Kmと吹っかける店もある)なのである。それに、ちょっとした砂利道を走ると、すぐに小石を噛んでベルトに穴が開いてしまう。穴が開くと、ご臨終(HYDはズイブンの間、無視したが)とあいなる。で、チェーンなんて安いものであるが、このコグドベルト、べらぼうに高価なのである。それにベルト・ドライブでは騒音は少ない、っていうのが売りではあるが、そもそもエンジンの方がうるさくて、ドライブ音なんて聞こえないのである。
 現在の愛馬は単気筒・650ccなので、どうしても振動が多くなり、そのためにトラブルも多くなったのではないかと思われる。が、こいつは2気筒・800ccである、かなり改善されるだろう。少なくとも試乗した際、その振動・騒音が少ないコトにに驚いたモノである(それでもHondaと比べたら、壊れているのではないかと思うくらいに、振動がありウルサイが)。
う〜ん、かっちょえー
  という訳で、新型F650GSに決定。色は赤色をチョイスした。この色合がスゴク気に入ったのだが、どうやら日本ではこの色は不人気だそうな。青色が売れ筋で、8月に注文しても入荷は年末ギリギリらしい。赤色の馬は不人気というコトで、最後の1台が注文して5日で店に届くそうな。これを逃すと、青色ほどではないがズイブン待たされるそうな(本当かヨー)。ハイラインという名前の馬(ABS、グリップ・ヒーター、センター・スタンドが標準で付属)を選んだ。その他に、トップケース、エンジンガードやハンドプロテクターのオプションも注文したが、パニア・ケース(馬の尻の左右に着けるケース)については今回はパス。っつうのも、GS専用のパニアケース、こいつ横へのハミ出しが半端じゃなく、ハンドル幅よりも広い。となると、得意のスリ抜けが出来そうにもないと判断したからである。現CS馬のハード・ケースが無くなるので、代替の収納できるケースが欲しいのだが...。
色は赤
色はシルバーではなく赤
  だけでなく、ぢつはもう契約書にサインをしてきた。勿の論、「いつもニコニコ現金払い」も済ませた。9/9には車検が終わるようなので、9月中旬には納馬である。早く来ないかナァ、新しい相棒ヨ。
★ ホームページのトップへ