新F650GS 鞍脇に小箱(ETC本体収納) 
  原油高騰の影響度を下げるため、政府はETC割引の拡大を計画している(ぢつは’08年9/30現在で、かなり実施済み)。これは・これでうれしいニュースではある。そもそも、高速道路が有料であることが間違っており、その上、二輪車の利用料金がベラボーに高いのが問題なんだが...。ところで、鉄馬乗りにはETCは必須のアイテムである。料金所で、@一旦停止し A手袋を脱ぎ B財布を取り出し Cお賽銭を払う Eヘタするとお釣りのヤリ取り有り Eこれまでの逆手順を行う の作業は大変面倒なのである。本当はBMW専用のETC装置を取り付ければ良いのだろうが、取り付け費用を含めてエラク高価となる。これまで使用していたETCの経年劣化もなく、使用に何ら問題はない。という訳で、前馬に装置していたETCを新馬に移すコトにした。前馬では鞍(シート)の下に本体を入れていた。四輪の車内と異なり、鞍の下は防水構造になっておらず、水分や砂などが溜まってしまう構造となっている馬が多い。勿論、前馬のCS号もそうであった。このためETC本体を防水のシッカリした筐体(うそ、100円ショップで購入した2個組のプラ弁当箱の1個)に入れ、また振動対策のためパッキングとして防振部材(これもウソ、100円ショップの4個入りの食器洗いスポンジ)で厳重にしていた。この防水と防振をシッカリした関係で、ETCカードの交換は非常に手間ヒマが掛かり面倒であった。さらに、鞍(シート)の後方上にガソリンの予備タンクやら攻城用ザックを半固定で置いていたため、鞍自体を外すのも大変に面倒であった。つまりETCカードの入れ替えが超大変だったのである。普通、ETCカードの入れ替えを実施する人は少ないかと思う。しかし通勤割引等の100Km超への割引拡大のために、HYDは面倒なカード交換を行っているのダァ。そう、HYDは代表的なゲルピン民族なのである。

 さぁてとぉ、前置きが長くなったが、ETCを移設するにあたり、少しでも容易にカードの交換が出来る工夫を考えてみた。それが、これダァ。
ワン
ツー
スリー
↑ HPRCのハードケース、色はをセレクト ↑
 何のコトはない、ETC本体を防水仕様のハード・ケースに入れ、容易にアクセス出来る場所に設置しようという簡単なコトなのである。このケース、少々値段は張るが、水深3mでも・トラックのタイヤの下になっても、大丈ブィの代物である。この手のハードケースといえば、米国のペリカン社のがメジャーであるが、今回はイタリーのHPRCのケースをセレクト。両方を比較したのだが、作りは殆ど同じなので防水・頑丈性は同程度であろう。H社にしたのは、ペ社には無い鉄馬の色に近い赤色のケースがあったからである。これを後部座席に座る際の右足の鐙(あぶみ、タンデム用ステップ)を支える2本のパイプに取り付けた。ボルト・ナットで留めようかとも思ったが、とりあえず太目のタイラップで簡単に固定している。これで問題が発生するようだったら、もっとシッカリ固定出来る工夫をしたい。
↑ 取り付け完了 ↑ 取り付け 拡大
 後ろ右側の鐙(あぶみ、タンデム・ステップ)が使えなくなるが、10年以上乗っていて2ケツで乗ったのはタダの1回しかないので、そんなの無視・ムシ。このハードケース、防水・耐衝撃だけでなく、内部にウレタンが充填してあり、固定するモノの形に合わせて形状を変更できるので、防振でピッタシ収納することが出来る。勿体なかったが、ケースの下部に穴を開け、ETCのアンテナ・ケーブルと電源ケーブルの2本を通している。この後に接着材+コーキング材で穴を塞いでいるが、材質が材質なので、この穴埋めは気休めカモ。もっとも雨程度では問題ない筈。
↑ 取り付け 全体像
  最初の野駆けで早々とETCを使用したが、横浜新道の入り口 、第3京浜の出口となって、特に問題ないようである。ところが・どっこい、好事魔多し。関越の新座の入り口で「ゲェーッ」となってしまった。ゲートが開かなかったのである。ゲートの真ん中のスキ間を通り抜けて、転倒するコトにはならなかったが、後続車がいるのでそのまま走り抜けてしまったモノだ。当たりの然に、出口の東松山インターのゲートでも開かなかった( )。係員に事情を説明し、ETCカードから早朝割引を収納して貰ったが、どうやらETCのアンテナ部の移設に問題があるようだ。ETCカードを交換し、再度インターに入ると、今度は問題なくETCゲートは開いてくれた。でも・しかし、出口の渋川インターのゲートは開いてくれず、ETCが100%正常に動作しないコトが確定的となった( 再泣 )。原因はやはりアンテナ部の設置方法だろう。ここで、前馬ではアンテナ部の接着面の全体を両面テープで固定せず、真ん中がスッポリ開いた状態だったコトを思い出した。このため、帰りの高速に乗る前に、両面テープでギリギリ固定できる部分だけ両面テープで固定して、電波の減衰を少なくなるようにしてETCに入った。僅かな修正ではあったが、問題なくゲートは開いてくれ、出口でもOKであった。やはりアンテナ部の設置方法が問題のようだ。
   帰宅後、自分のホームページの、前馬のETCアンテナ部の取り付けデジ写真を見て、「アレッ?」となってしまった。アンテナ部の取り付け方法が全く異なっている、オカシイ、変だゾ !。使用しているETC車載機器は三菱の「MOBE−7−EX」(軽自動車登録、いわゆる自主運用っていうヤツ)であるが、この取説を家の中で探したが見つからない。どうやら捨ててしまったらしい(この5日後、偶然発見 苦笑)。Webでイロイロ調べてみると、三菱社のホームページに取説が載っており、早速ダウンロード。フムフム読んでみると、やっぱりアンテナ部の取付け方法がカンペキに間違っていた。本来はダッシュボードの上に設置し、前後方向と左右方向とも、ほぼ水平に設置しなければならないのだった。それなのに、ウィンド・スクリーンの裏側に貼っていた。しかも、このスクリーンは70度前後の急角度に立っているので、水平方向とは70度ほどカケ離れている。さらに表裏が逆になってしまっている。これじゃぁ、ETCゲートを正常に通る方が無理だろう。どうやら、四輪のフロントガラス上部のバックミラー辺りに取り付けるアンテナ部をイメージしてしまい、深く考えずにウィンドスクリーンの裏側に貼り付けてしまったのである。
↑ NGな取り付けと
なったイメージ
 このため、今度はボード・コンピュータ表示部の上部に(裏表も正常にして)取付けし直した。少し角度があったので、三角形の小さな詰め物(事務用品のガチャ玉)を下に敷いて、なるべく水平になるようにもした。さぁ、今度は絶対に大丈ビィ! ...の筈。
新たな取り付け方法 →
 <それにしても、このような間違った設置方法でも50%位の確率でゲートを通ったのだから、ETCシステムはかなりの余裕があることが分かる。まぁ危険を伴うので、当然といえば当たり前なんだが>

【結果】
  取付け直してから、3回のツーリングで合計18回、ETCを通過(途中でカード交換をするためにインターを降りるので多くなっている)したが、
全く問題なし!!


【その後】
  取付け直してから、全く問題なかったのだが、11月に入ってから常磐道と東京外環でETCゲートが開かなかったトラブルがあった。トラブルが1回だけだったら、「気のせい」で放って置く
のだったが、2回もとなると、
どないかせんといかん。アンテナの取り付け方法に問題は無いことから、中身の薄い脳ミソをイロイロ回転させ、出した結論は、

■ノイズによる誤動作

であった。どこから入ったかというと、ワイヤーはシールド線なので可能性は低い。となると、アンテナ部から直接ノイズを拾っているのではないか、と推定した。そう仮定すると、ボードコンピュータの上に設置したのが
× だろうということになる。試しに、100円ショップのAMラジオをボードコンピュータの上に置くとノイズで放送が聞こえなくなる。う〜ん、コレに間違いないだろう。

 早速、取付け位置を変更した。さぁてとぉ、
今度はどうよぉー?
← 今度はメータの上に変更

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