ヘッドランプ・ハウジング修理 
 攻城ツーリングに出かけた際、Low/Highの両方のヘッドランプが切れてしまった。片方であれば大したコトがないが、両方では危険が危ない、トンネル内とか夜間では走行不能になる重要なトラブルである。幸いにも仮処置を何とか行い、無事に帰着できた。山の中で処置出来なかったら、帰って来られないところであった。翌日、本格的に修理するため、ヘッド・ランプのハウジング部をシャーシから取り外すコトにした。この作業は、左右のサイド・カウルを外すことから始めるため、結構な手間ヒマがかかる。ようやく目的のハウジング部分を取り外すが、中でカラカラと音がする。「やっぱり!」である。最近ヘッド・ランプの光軸がフラフラするような気がしていた。もしかして、「あの時の再来か!」とは思っていたのだが、パンドラの箱を開けたくなかったのである。今回、両方のランプが切れてしまったのでは、どうしようもない。あと半年もすると、また車検だしぃ。「えぇ〜い、ままよ」とばかりにハウジング部を取り出したのである。で、カラカラの音であるが、悪い予感はピン・ポ〜ンであった。ハウジング部は、透明プラスチックのクリア・レンズ部と黒いプラの筐体部で構成されている。分解して分かったのだが、筐体部はさらにランプ部と固定部に分かれていた。中のランプ部は3本のビスで筐体・固定部に固定されているのだが、このビスが外れてしまい、筐体の中でこのビスがカラカラと音を出していた。前回の車検時にも、このビスが外れていた。それで光軸調整が出来なくて、車検場にてベリー・アタフタしたものだ。しかもビスを取り付けようにも、筐体部とそれ以外とが分離出来なくて簡単に出来ない。前回の車検時は、そりゃあもう大変な目にあっている(涙・涙)。一応、ビスが外れ難くなるように、ビス留部分をエポキシで固めていたのだが、用を為さなかったようだ。今回は、もう「コリゴリという気持ち」と、「同じ方法ではスグにNGになる筈」ということで、筐体部とクリア・レンズ部を壊してでも分離して修理するツモリである。どうせ壊れているのだ、どうせ新品を購入しなければならないのだ、と自分に言い聞かせて、クリア部と黒い筐体部を力ずくで分離する。が、やはり全然無理。とうとう本当に壊れるように無理な力を入れて、両方の境目にマイナス・ドライバーの先をコジ入れることが出来た。少し境目が拡がったので、ここにクサビ代わりの1円玉を差し込む。さらに別の場所を拡げて同様に1円玉のクサビを入れていきます。格闘すること30分以上、ようやく分離に成功。デジカメ写真を見て貰うと分かるように、ゴム状の接着剤で密閉してあるため分離が大変だったのである。挿し込んだドライバーによる筐体部の痕がナマナマしい。クリア部をキレイに洗い、次いで筐体部の汚れを取ってから、ビス留めをしますが、ネジがバカになっていてシッカリ締まらない。これでは簡単に外れる筈。このため少し長めの木ネジの手持ちがあったので、これにワッシャと座金を付けて、無理クリに締めて取り付け完了。さすがにゴム状の接着剤の手持ちはないので、風呂場用のコーキング剤を境目に詰めて元に復します。
【後から考えたのだが、座金を入れると余計に外れやすい? しっかりとエポキシで固めれば良かったカァ?】
ドライバーをコジ入れる 苦労の末、ようやく分離成功
ドライバーをコジ入れた際の疵跡 接着剤の代用品
 次いで、ヘッド・ランプ断の対応です。応急処置をする時に、コードを動かすことでランプが点滅した。つまりランプ断ではなく、接触不良によるものである。これを何とかしよう。デジカメ写真を見て下さいナ。ハイ側のアース端子部が折れていることが分かるかと思います。端子が辛うじてこれに接触していて、コードを触ることで点灯したりしたようである。ツーリング時に、この折れた部分を端子部と思い込み、コード側のアース端子を何度も挿入しようとイロイロやってもダメだったのはムベなるかな。キレイに折れているところを見ると、金属疲労だナァ、きっと。ハウジング内のビスが外れて、ランプ部がプラプラと動いている内に破断したんだろう。しょうがない、手持ちのファストン端子に穴あけの小細工をして、ビス留めしてある別の所に友締めしてHigh側の修理完了(というコトにしよう)。
折れた端子 折れた端子と追加した端子
 ロー側もイロイロ調べたが、こちらはアース端子部の問題のようだ。以前、ここが接触不良でトラブって修復した筈だったが、上記のランプ部がプラプラ動くことで接触不良の拍車がかかったようだ。端子をヤスリできれいに磨いた後、メス側端子をペンチで少しツブして圧着性を高め、様子を見ることにした。

それにしても、これだけ電気系統、特にヘッドランプ周りのトラブルが多いのは問題である。

BMWの責任者、出て来いヤァ
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