ヘッドランプ・ハウジング内の清掃 
2回目の車検の有効期限が3月末で、今回もユーザー車検で行うツモリ。それでイロイロ整備しているのだが、唯一心配なのはライト関係である。この測定だけは、ちゃんとした測定器で測定するので、シロクロがハッキリする。というか、こんなもの厳格に測定して、どうしようというのだろうか(どうなる規制漬けの日本、もっと重要な検査項目があると思うのだがネー)。この測定項目は光量と光軸である。この両方とも前回のユーザー車検ではスンナリ通っているが、今回は光量の方がチョチ心配。というのも、5.2万Km走行していて、灰色の細かな埃のような・粒子のようなモノが、ヘッドランプの透明プラスチックの裏側にクッ付いていて、ズイブン暗くなっているような気がするのである。見た感じもチープなヘッドランプに見えるので、車検前にキレイにしておくことに決定。で、英文のサービスマニュアルを見て(not Reading、but Looking)、サイドカウル、フロントカウル、フロント・パネルカバーを外して、ようやくLowとHighの2灯が格納されているハウジング部を外すコトに成功。
外したハウジング部(清掃前)
  で、これを家の中に持ち込み、前面の透明プラスチックと、後ろ側を覆う黒いプラスチック部分とを分離して、中の清掃をしようと作業開始です。ところがです、透明プラ部分が外れない。悪戦苦闘しても、どうにも外れない。とうとう透明プラを黒プラに固定する数箇所のツメを壊してしまったのだが、それでも外れる素振りさえない。ツメは細く薄いので、すぐに壊れてしまいます。良い子の皆さんは、マネをせずに分離を諦めた方が賢明です。顔が赤くなるほどに渾身の力を入れてみるが、それでも結果は×である。どうやらメクラ(すいません、差別用語かも)のツメで、内部から固定されているようです。
 とてもラチがあかないので、思い余って、困った時の「F650仲間のメーリングリスト」頼み。早速MLに質問を入れますが、ノーリプライ。どうやら、ここまで分解された方は居られないらしい。う〜ん、弱った魚は眼を見りゃ分かる。八方塞の状態になってしまったが、気になると夜も眠られない(ウソ、そんなこたぁない)性分で、ウツウツとした状況が3、4日続いた。そんなある日、小山在住のバイクのお師匠さんに悩みごとを打ち明けたところ、イトも簡単に「それなら水洗いしたら!」の一言。
 ガァーン、と頭を殴られたような衝撃である。要はキレイにしたいのが目的であって、分解するのは方法であったのだ。当然、いくつもの方法は世の中には、【ある】のである。ツイツイそんな常識を忘れてしまっていたワイ。ORをモノにしたいと、常日頃から考えているHYDとしては情けない限りではある。と、自身を叱咤してもしょうがない、まずは実行。外したハウジング部分の内部に、台所で使用する中性洗剤液をタップリかけ、風呂の残り湯を注いでチャプ・チャプ揺り動かす。数回揺すったところで、中の泡ブクブクを風呂の排水口に出すと、かなり黒っぽい水が出てきた。おーっ、これはスゴイ。排水口に入らず、周りに飛び出した水の中には、黒いゴミも沢山出ている。どうやらズイブン汚い状態であったようである。どうやら水洗いによる方法は特に問題なさそうである。このため、さらに作業を数回実施し、最後はキレイにユスギます。モノの10分で完了します。
フロ場で洗っている図
フロでサッパリした勇姿(清掃後)
 この後、太陽の日の下、自然乾燥させます。3月という寒い季節でしたが、1時間ほどできれいに乾燥(クレグレも、ドライヤーでの乾燥を試みるべからず、変形する可能性あり)。ズイブンきれいになったワイ。特にLow側の方は、埃で内部が分からない位であったのだが、レンズ構造までよく分かるほどに。というか、これが本来の姿ネ。でも残念ながら洗っている内に、High側の反射鏡面(メッキでキラキラしている所)の一部が剥がれてしまいました。洗う前からホンの一部が剥離していたので、これは経年劣化でしょうがないかも。そうはいっても車検に通らないとマズイので、乾いてからH1ランプの小さな穴から、銀塗料を筆に付けて、この鏡面補修を実施。場所が場所だけに完全には塗れないが、塗らないよりマシ。という訳で今回のドタバタ劇は終了。マネをされる方はオウン・リスクでやってネ、チャンチャン。
反射鏡面が一部剥離(塗料でゴマかす)
反射鏡面が一部剥離(
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