ユーザー車検(ヘッドランプ・ハウジング部内のトラブル) 
 ユーザ車検のため、ハウジング部を水洗いした話はUP済みですが、後日談があります。実は、ハウジング部を外して部屋に持ち込み、内部を清掃しようとした時に、妙な音にビビリました。ハウジング・ケース部の中でカロコロと乾いた小さな音がするのです。ケース内で、何かのプラ部品が欠け落ちて、それが転がって音がしているのだろうと思いました。ヘッドランプを挿入する小穴から中をノゾいても、音がする原因分からず。しょうがないので、穴を下にして振ってみると、幾つかのパーツが落ちてきました。音がしなくなるまで振って、全て取り出したと判断して下を見ると
 ・15mm長ほどのタップ型ビス...3本
 ・少し形状が変わっているナット...1個
 ・座金のようなモノ...1個

が落ちてます。「なんじゃぁ、こりゃぁ!?」とワメいたのは言うまでもありません。小穴から中をノゾきこんで見ると、確かにネジが外れているようで、ビス穴が3箇所確認できます。このハウジングは前面の透明部分と後側の黒色部分とに分かれているのですが、この分離方法が分かりません(ハウジング部の水洗い参照)。ケースが分解出来ない以上、外れたビスを取り付けることは容易ではありません。当然必要があって、ビス止めをワザワザしてある筈なのですが、この止める理由が皆目見当も付きません。「弱った魚は眼を見りゃ分かる」状態で、約5分間フリーズ。で、出した結論は、いつもの「気のせい」である。ビスが中から出てきたコトも、相方の居ないビス穴が有るコトも、気のせいであって、そもそも、そういう事実は無かったのだと。で、何事も無かったように水洗いをして、キレイキレイにして乾かし、愛馬に取り付けるのでした。う〜ん、きれいになったワイ。光量も明るくなって、車検も簡単に通るだろう、とノウ天気に車検当日を迎えるのでした。
1と5がどうしても分離できない!!
 前回は横浜の車検場に行ったが、今回は近場の湘南の車検場である。朝イチの検査を受けるべく、早めに家を出っ発したのだが、通勤渋滞にハマリ、だいぶ遅れて到着。受付を済ますのに、時間とエネルギーを結構要してしまい、朝ニの検査にカロうじて滑り込みセーフ。意気軒昂に検査ラインに入ります。排ガス、前後のブレーキ、スピードメータの検査は「 」で楽勝に終わり、最後のヘッドランプの検査。ここでは光軸と光量が検査されますが、「 × 」の場合は3回するらしく、しつこく「フットスイッチを離せ」云々と指示してくる。その度に、体重移動などをして、光軸が変わるように試みるのですが、「 × 」の3連チャン。う〜ん、こうなる予想も半分はしてはいたのだが、かなりショック。ウロタエてしまい、急いで近くのテスター屋に走り込み、光軸を調整して貰うことにした(余裕があれば、自分で簡単に出来るのに)。車と同じ3000円を払い込み、「えれぇー高けぇーなぁ」とブツブツ言いながら、ラインに入って調整をして貰います。すると、「ズイブン外れていますネー、それと光量もちょっと低いかナァー」とメカニックが言う。そうかぁ、ズイブン走ったから、光軸もズレるワナァーと思ったのだが、その後がイケナイ。「このバイクって、どうやって調整するの?」ときたぁ。オイオイ、それはそっちの専門だろう、とは言わず「ランプの下に少し突き出ている大きなノブで調整するんじゃないのぉ」と答えたが、「それが、ドレだけ回しても変化がないんだよネェー」ときたぁ。それと、少し大きめのマイナスビスの頭があり、これも調整するためのモノのようだが、「これも意味分かんネェー」ときたぁー。BMWのバイクは特殊で、よく分からないことが多いとも。こちとらぁも、自信がある訳ではないので、マニュアルで確かめようと考えた。が、家に置いてきたことを思い出した。実はシッカリ持って来ていたのだが、ウロタエてしまい、忘れてきたモノと勘違いをしたのだった。それで、急いで家まで取りに戻ることにした。渋滞している道をスリ抜けて家へ戻り、マニュアルを一所懸命に探すが見当たらない。そりゃぁ、そうだ、持ち出しているんだもの。そのコトにようやく気付き、マニュアルをよく読んで、勇んで調整してみるが、やはりオカシイ。マイナス・ビスの方は、これを緩めて、ハウジング自体を動かすことで左右に光軸を調整出来るコトが分かったのだが、うまく調整できない。さらにノブの方は、上下どちらに回しても全く変化なし。ここで、「気のせい」とした3本のビスとナットが頭を鋭くヨギるのでした。このビス・ナットを止めない限り、光軸の上下・左右の調整ができないのだろうと、ヨウヤく気付くバカ。でも、でも、である。このビスを小さな穴から、僅かに見える奥の方のビス穴に、どうやって止めてやろうかしらん。「当たって」+「砕けろ」式でやってみるが、うまく行かない。とうとうケースに大きな穴を開けて、ビスを止めてやろうか、とも思ったのだが、穴を開ければ強度的に問題になるだろうと、これは最後の手段に残して苦闘の続行。それでも試行錯誤している内に、なんとかビスを止めることが出来た。ドライバーの先にビスをセロテープで固定し、それを奥まった所にあるビス穴に差し込んで回し込む。半分ほど固定されたところでドライバーを抜き、巻いたテープを回収して、その後再度ドライバーで固定するという手順である。記述すると簡単だが、この作業はナカナカ大変であった。しかも3箇所である(涙)。これで左右の光軸調整は完全にOKとなった。
@のノブを回して光軸の上下を調整
Aのビスをユルめて光軸を左右に調整
10m離れて9cm、5mで4.5cm
アバウトで問題ない
 さて、残ったのは、変なナットと座金のようなもの。これがどこに取り付けてあったのかが、よく分からない。光軸の上下調整用のノブを回しても何の変化が無いというコトは、このノブと直結している約100mm長のビスに関係しているのだろうと勘ぐり、イロイロ考えたが分からない。分かりにくい筈である、小穴からノゾいていると100mm程のビスの太さには、とてもナットの方が小さくて入らないだろうと錯覚していたのである。ヨクヨク見ると下の方は太いのだが、上側は少し細いのだった。モノは試しとダメモトで入れてみたら、スンナリ入った。ということは修復完了? 急いでノブを調整してみると、光軸はシッカリ上下する、ヤッタネー。でも、このナットの形状は変。それにドレだけ回しても、ビスの上に留まっており、下へ移動してくれない。キッチリ固定されている状態ではないのである。
 でも、時間切れ。シッカリ固定されてはいないようだが、これも「気のせい」。急いで、車検場そばのテスター屋に駆けつけるのでした。さぁてとぉ、今度はうまく行くだろう、と思ったのだが、テスター屋のメカニックは「あまり変わらないヨォー」。オイオイ、そんな筈はねぇーんだが。自分でも回してみると、確かに多少は調整できるのだが、軸を合わせるのは難しい。「えぇーい、ままよ」と、一番ヨサゲな状態で検査場に入ります。でも、「×」の表示が出ると同時に、「♪キンコーンカン♪」の終了チャイム万事休す、である。とにかく今日の検査は不合格、日を改めて再挑戦するしかない。トボトボと肩を落として鉄馬に跨り、今日一日を無駄に過ごしたコトをブツブツ言いながら、ご帰館。ハウジング部を外して中を見ると、やはりというか、例の少し形状の変わったナットが外れてました。これを何とかしなくっちゃぁ。
 この不可思議なナットをネットで調べてみると、どうやら緩み防止のナットのようである。道理で簡単に締まらなかった筈である。かといって、小穴からラジオペンチを使用しての締め付けでは力が入らず、正規に止められない。イロイロ悩んだが、要は緩まなければ良いのである。ということで、普通のナットで締め付け、用心のためダブル・ナットにして、その上でエポキシで固めてしまうコトにした。ついでに、3本のビスもエポキシで台座部と固定してしまった。どうせ外すコトも出来ないんだからネー、と超居直るのでした。時間を掛けてエポキシを固め、うまく光軸が調整できるかやってみた。結果は「 」である。さぁてとぉ、今度こそはユーザー車検を通すゾー。と、一週間後に再挑戦したが、今度は軽くパス。

ウソ、そう簡単にはコトは済まない】
■納税証明書が不備だとか、全幅は車検証より短いとか、相当イジめられ、涙・涙。これは低姿勢(タダだからネ)で粘って・粘って回避。だって1回目の時はOKだったんだからネ。
■テスター屋にまた3000円を支払うのは目茶・シャクなので、自分で光軸調整したのだが、ナカナカ合わなく「 × 」ばかり(涙)。
■最後には「光量不足ですよ」とも言われてしまった、あれだけキレイにしたのに。試験官の言うママに、エンジンをメチャ空吹カシし、ようやく「 」のスタンプ。
結局2日間の検査で、10回も検査ラインに入りました涙・涙)。

 その後4千Kmほど走っているが、特に問題なさそうです。同じような事態に出くわす方は少ないと思いますが、ご参考までに。とてもじゃないが、デジカメ写真を撮るような余裕は無かったので、今回は文章のみです、スマンソ。
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