ホーンのトラブル (+続編+続々編 
 免許を取る際の教習所や、取った後でのホンダ・ライディング・スクールで教えて貰ったように、出掛ける前にはバイクの灯火類やブレーキ類などの確認をマメに実施している。特に、頻繁に切れるランプと安全性にモロに関係するブレーキはシッカリ行っている。もっとも、これまでに遭遇したトラブルの殆どは、この点検時に発見できたのでないが。朝は発見出来なくて、走行中にトラブルが出てきているので、点検の効果は低いかもしれない。まぁ、人命に関わることあだから、やらないよりは、やった方が良いワナァ。
 ところで出発時に点検実施していない項目に「ホーンの鳴動」がある。さすがに皆さんが寝ている早朝時に、大きな鳴動はいかがなものか、とこれまで一回も実施したことがない。ところが早朝に走り出して、しばらく経ってから危険回避のためにホーンSWを押したモノだが、「...」鳴らなかった。だいたいが危ない時に鳴らすものである、ビックリ仰天、超アセってしまった。ウンともスーとも音がしないので、最初はどこかで断線したに違いないと思った。が、走っている内に、弱弱しい音で鳴るようになった。気温が上がってきたので、カエルをツブしたような音で鳴るようになったのか。ということは、ホーン自体が壊れたのかも、と思ったモノである。ホーン自体ならしょうがない、このままツーリングは続行して、原因の詮索は帰ってからにしよう。で、翌週になってから原因を調べてみた。すると調べるまでもなく、何と、ホーンの付根部に接続コネクタがあるのだが、コードの2本の内の1本(+12V側)がこの根元で切れていた。う〜ん、これでは鳴らない筈。コードのアソビが少ないため、ハンドルを左右に切る度に、コードが引っ張られてストレスが加わり、断線したモノと考えられる。
 コード途中の断線であれば、簡単に修理できるのだが、根元ではソウは簡単に問屋が卸さない。先ずコネクタをバラし、さらに内部の端子部までバラして、接続端子(圧着端子)から切れたコード部までを除去します。さすがに圧着接続してある部分をバラすことが出来なかったので、この部分はそのママにしてニッパーで切り離し、新しいコードを圧着部に半田付けで固定した。これでコードを延長するコトができたので、古い方のコードと接続し、半田付けをして完璧を狙います。といっても、AC100Vが無い屋外では、結構この半田付けが大変。小型のインバータを引っ張り出して、半田ゴテを熱くして作業完遂。この後、自己融着テープで防水処理し、最後にテーピングで終了。【すまんそ、デジカメ写真は撮らなかった】

■しかし、いつもながら  BMW社の
電気系統技術の未熟さに驚く。
<続編>

 前回、ホーン配線の内、+12V側の断線により、ホーンがダンマリを決め込んでしまった。危険時に使用する大事なモノなので、すぐに修理をしたモノだ。配線が切断した原因は、ホーンへの配線長がキチキチで余裕が無いために、ハンドル操作のたびにストレスが溜まり、コネクタ付近で断線になったと結論付けた。のだが面倒だったため、いつもの対処療法で切れた+12V側だけを新しいコードで再配線してしまった。まぁ、その内にアース側も切れるだろうが、10万Kmの大台に到達する2、3万Km位は問題ないだろうと楽観視していたのである。ところが、期待は僅か5千Kmでチョン。今度はアース側がプッツリ切れてしまった。切れた箇所は、+12Vの時と同じくコネクタの根元部である。+12V側を伸長した分だけ、短いアース側に負担が掛かったのだろうが、前々からダメージを受けていたのかもしれない。何せ、コードの被膜の中の話である、見た目にはサッパリ分からない。
 アース側だけを伸長させようとも考えたが、作業性を良くするため+12V側も切断し、完璧にコネクタを取り外した。
生きている線側も切断 圧着ではなく、半田付け
↑ コネクタ取付 ↑ ホーン側に接続
 これを家の中に持ち込み、コネクタのピン部と新コードとを半田付け(前回と同様な方法です)した後で、バイク側のコードと半田付け(これも前回と同様)をした。バイク側の半田付けは、AC100Vが無い屋外のため、DC−ACインバータの小型のモノを用いて半田付けを実施。最後に自己融着テープで防水処理+テーピングも前回と同様である。新たに追加した線長が10cm以上と長めにしたため、切れやすいコネクタ部での破断を避けられるように、コネクタ付近が動かないようにタイラップで固定した。これで、10万Km超は確実に●大丈ブィ、の筈だが...。
← 屋外での作業中
 ■秋月電子のDC−ACインバータ(300Wタイプ)、2.8K円とズイブン安かったのだが、現在のカタログにも載っていますネ。
<続々編>

  前々回、ホーン配線の内、+12V側の断線により、ホーンがダンマリを決め込んでしまった。これはホーン部近くのプラス側のコード断が原因で、無事に修理したのだった。ところが、しばらくすると、今度はアース側も断線し、再度修理をするハメになった。これも完璧に修理し、10万Km超は確実に
大丈ブィ、の筈...。と思っていたのだが、前回の修理から僅かに半年経過したある日、野駆けを存分に楽しんでいて、危険が危なかったので、思わずホーンを鳴らしたのだが、「スゥー」という感じの低い小音しか出ない、出な〜い。焦ったの何のって、一瞬に鳥肌が立ってしまった。その後、何度も鳴動を試みるが、タマに景気良く「ヴィー」と鳴る時もあったが、殆どは「スゥー」の小音であった。以前のトラブル時と全く同じ症状である。
 という訳で、野駆けの翌日に原因を探すベク調査開始。先ず、愛用のテスターを持ち出し、ホーン自体の抵抗のチェック、これは問題なさそう。次いで電圧のチェックであるが、12.7Vとこれも問題なさそう。となると、以前に修理した箇所が怪しい?、とニラんで、保護テープやら自己融着ゴムのテープを外して、修理した箇所を目視チェック。アンのジョウ、何ら問題なし。というコトは、違う箇所で断線しているカモ。試しに、コードを左右に曲げてみると、電圧が
12V→4V→0V→12Vと変化する。曲げた位置により変化があったり/無かったり。どうやら前回修理した部分より、少し上の部分がクサいようである。ジックリ対処するため、先ずは右側のサイドカウルを外します。で、ケーブル類が良く見える状態になったところで、保護テープを外してよくよく見ます。するとコードがスリ減って銅線が見えている部分があった。どうやらココらしい。
ホーン部より15cm上のスリ切れた部分 →
 で、クダンの部分の前後20cm位をズバーッと切っちゃって、新線でその間を接続するツモリで、保護テープをサラに剥がしていった。すると、太いハーネス(配線)から、ホーンへのコードが分岐しているのだが、その根元部分からプラス側のコードが抜けてきた。一瞬、「」となったが、真の原因が分かった瞬間でもある。銅線がムキ出しになった部分ではなく、それより上の付け根部分が問題であった。
↑ ハーネス根元部分で切れたいた
↑ ハーネス根元部分を割腹
  どうやら、ステアリングを左右に振る動作を繰り返している内に、ホーンの付け根部分だけにストレスが掛かっていた訳ではなく、太いハーネス(メインハーネス?)からの分岐する側にも掛かっていたようだ。また切断部は腐食もしており、雨水が浸み込んでコレに拍車を掛けたのかもしれない。さぁてとぉ、原因が分かればコッチのものである。分岐部分の保護テープを外し、ホーンへの配線を引き出して、切れた部分に半田付けして新線で延長してホーンにつなぎます。水が入らないように、念入りにテーピングすべきであるが、面倒になり自己融着テープ+αの中途半端な状態で、カウルを装着した。メチャ暑い日であったコト、この後どうしても欠席できないミーティングがひかえていて、時間が無かったのである。
↑ 最後にテーピング
↑ 新線を半田付け
 余裕のヨッチャンの長さで配線をしたので、遊びが多くなった。これをタイラップで動きを止めないようにユルく固定し、修理完了。今度こそ、10万Km超は確実に大丈ブィ、の筈なんだが...。
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