FUSE断 
 今年のGWは前半と後半との間の期間が3日間もあり、ブツ切れの連休になった。で、前半の連休は田舎に帰省していたが、今日は前半連休の最終日。夕方まで百姓仕事をしてから、横浜に戻るツモリであったが、キュウキョ予定を変更。百姓仕事で腰が痛いのである。この状態でイキナリ出勤はツライので、早めに横浜に戻り英気を養うコトにした。5時半に出っ発し、1時間チョチ後には松本インターである。ヤケニはぇー、っていうかスピード出し過ぎ。ここから長野道、中央道を走り、須玉インターで一旦降ります。勿の論、ETCカードの交換です。で、再度高速に乗り、相模湖インター目指してヒタ走ります。途中、2箇所で覆面パトカーの餌食になっている四輪を眺め、クワバラ・クワバラの呪文。いつも思うのだが、この光景って「仲間がライオンに喰われているソバで、のんびり草を食んでいるキリン」そのもの。
 とか・なんとか思いながら、甲府を過ぎ、勝沼のインター出口を過ぎたところで、イキナリ悲劇が待っていた。な・なんと、タコメータが
ストーンゼロを示し、●エンジン・ストール。直線コースで良かった。カーブでエンストした日にゃぁ、もっと過酷な悲劇が...。愛馬をすぐに路肩に寄せ、セルを何回も回すもエンジンは目覚めない。仏教徒なのにオー・マイゴォーッ、と叫んでしまった。でもエンジンはウンともスンとも回らない。しょうがなく、インター入り口へ進み、ここからバックでインターに戻ります。四輪では簡単にバック出来るが、二輪では難しい。いわゆる逆走になるが、走っていないので、逆歩き。とりあえず、インターから出ることにした。インターの事務所の職員にお願いし、反対車線へのゲートを開けて貰い、ETC出口を出ます。ここなら車との事故の心配はない。イロイロと原因を考えてみた。何の前触れもなく急にエンストしたので、先ずはヒューズ断を疑った。で、4個あるFUSEを見たが、見た目どうやら全員OKのようである。うぅ〜ん、でも7.5AのFUSEの様子がオカシイ。もしかして切れているかも。という訳で、常備しているデジタル・テスターの登場。そう、BMWのバカ技術者の電気系統の技術力不足が分かっているので、テスターが必携なのである。で、チェックするもOKであった。う〜ん、残念。残りの3個(20、15、10A)のFUSEも念のためチェックしようかとフト思ったのだが、見た目は完璧にOK。なので、クタビレ損になるのもイヤなので、2番目に怪しいプラグ周りをチェック。面倒な作業だが時間を掛けてカウルを外し、念入りにプラグ周辺をチェックしたが問題なし。これ以外には、HYDのスキルでは目視での各部のチェックしかない。イロイロ各箇所を見てみるが、ヤバそうな箇所は見当たらない。ここでバンザイ、両手を挙げた、お手上げ
 ディーラーにTELを入れたが、山梨県にはBMWのソレはなく、遠く八王子のK社にピックアップを依頼。鉄馬に乗り始めてから、カレコレ10年、13万Kmほど走っているが、故障で鉄馬を「引き上げ」て貰うのは初体験。事故ではあるけれどネ。都合がつかないので、午後になってから「引き上げ」に来るとの有難い・親切丁寧な対応。マンジリとソレを待つのもイヤだったので、インターの事務所に愛馬のキーを預け、鉄馬を置きザリにすることにした。HYDは、歩いて近くのJR駅まで歩くことにする。うまくいけば、タクシーを拾えるかもしれない。と楽観的に考え、
ブドウ畑の中を歩くこと40分、とうとうタクシーはつかまらず、JR勝沼ぶどう郷駅まで。ここから中央線で60分掛けて八王子に出て、横浜線で60分で横浜に。横須賀線で戸塚駅に着いた時には、疲労困パイ、気力ゼロ。何とか自宅に戻り、昼飯を食べて一服してから、ようやくに生気が戻って来た。
 夕方、ディーラーからTELがあり、「原因はFUSE断であった。見た目には全然OKだったのだが、イロイロ切り分けて行ったら、FUSE断にたどり着いた。見た目では全然分からないクラックが入っていた」とのこと。そうか、面倒臭がらずに、全数のFUSEをチェックしていたら、何でもないトラブルに終わっていたんだぁ、
ガックリ。工具袋内には、予備のヒューズが一式あったのに。それでも、修理に金と時間が掛からないのはウレピー。修理のための部品取り寄せの必要が無いってことは、GWの後半にも野駆に出掛けられるってコトね。と、超ポジティブなHYD。ヲイヲイ、「引き上げ」代は高いんだヨォ、分かってないナァ。
 で、GW中は工場が全休になるというので、平日に会社を休んで八王子まで引き取りに行った。そう、GWの後半にも野駆を楽しむツモリなのである。横浜から八王子まではJRで1時間以上も要する。いい加減に飽きた頃、八王子に着き、クダンのショップに。エンジニアの方とイロイロ話すも、先日電話で聞いた話と同様である。切れたヒューズを手渡され、老眼の眼を細めて中を見ると、確かに
ゴク僅かなクラックが端っこにある。溶断であればスグに分かるが、これじゃ分かろう筈がない。この際だということで、20Aのヒューズだけでなく、残りの3個のヒューズも全部新品に取り替えた。
拡大
透明カバーを外したFUSE 右端のクラックが分かります
 ヒューズというのは、過大な電流が流れた時に、電気回路を保護するためにある。でも、この超シンプルなパッシブ部品であるヒューズって、壊れないようで結構壊れるモノである。半導体等のアクティブ部品が故障するというのは、不思議でも何でもない。でも最近の半導体製造技術は優れていて、パッシブ部品のソレよりも信頼性がズゥーッと高いものが多い。時代は変化しているのである。ではヒューズの信頼性はどの位かというと、どうやら100FIT前後らしい、【1FITとは総稼働時間10億[個×時間]で故障が1個であることを表す】。これを信ずると、絶対に切れる訳はない。 ...のだが設置されている場所に盲点あり。そう、熱や振動で、このFIT数は急激にハネ上る。クラックが入っているので、間違いなく振動が主原因なんだろう。単気筒ということもあるのだが、愛馬F650CSってヤケに振動が多いからナァ。
 ヒューズにはプラ製のカバーがしてあり(カバーの無いヒューズもあるヨ)、よけいに「切れているか/切れていない」かを判断しづらいです。皆さん、ぜひテスターを必携されて、クレグレもテスターで測って良否の判断をしてくださいナ。

【ツブヤキHYD その1】
 八王子市K社の親切・丁寧な対応は非常にうれしかったし、また大変お世話にもなった。愛馬もクタビレ始めて来ているので、ソロソロ買い替えるかナァ、と思っている。その際は、少し遠いのがネックだが、今回の親切な対応で是非にでもK社で購入しようと決めた。次期戦闘機の機種も決めており、軍資金の準備も万端整えているのである。ところが、K社のクダンの請求書を見てガックリした。高い/安いというのではない、アバウト過ぎる値段設定にである。(吹っかけ/出精)価格で丸めた数値なら、そのように書けばよいのである。この
アバウトな所が、メチャ気にくわない。また、ヒューズにクラックが入って切れたというのに、バッテリー端子を増締めしたというのも、技術レベルの低さを表している。と、いうことで、次期戦闘機は近場の横浜M社にしようかなぁ、と心変わり中。っていうても、長年連れ添ってきた愛馬、そう簡単に別れられるのかしらん。

【ツブヤキHYD その2】
 うちの奥は、最近やたらに
「もうアキラめて、新しいバイクを買ったらぁ」とノタマウ。「何で買い換えるのヨォ、まだ乗れるでしょう」とは言わないのである。「ヘタな軽自動車より、ズゥーッと高いんだぜぇ、どういうツモリなんだヨ」と問うと、「だって、最近よく壊れるじゃない」と答える。どうにも、この魂胆も気にくわない。何か裏があると思ってしまうのである。これまでだったら、反対されても、すぐに買いに走ったんだが。
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