バッテリ液面の考察 
 愛馬と共に(友に)走って・走って7.3万Km、イロイロとトラブルにも遭遇した。日本製では絶対に考えられないようなトラブルが中心で、やはり Made in JAPAN に限ると確信している。

  軽くてABSの付いたバイクを早く売り出してくれぃ>ホンダさん

中でもBMWの能(脳)無し技術者が設計した電気系統にはトラブルが多い。特にヘッド・ランプ周りのトラブルの多さには泣かされっぱなし。その他に電気系統で気に入らないのは、21世紀のご時世なのに開放型のバッテリーを平然と載せるBMW社バカ技術者。ホコリにマミれた社内資料を後生大事に使用しているとしか思えない。わが愛馬は02年製であるが、翌03年の夏場には、早々とバッテリーのご臨終と相成った。確かに、「3ヶ月ごとにサイド・カウルを外してバッテリーの液面をチェックせよ」とはマニュアルに書いてあるが、コマメな日本人でさえ、そんな面倒くさいコトはしないゾ、絶対に。ガチガチ頑固一徹のマニュアル至上主義のゲルマン民族は、マニュアルに書かれている通りに
@10箇のトルクスビスを外して、
A左ウィンカーのコネクタを外し、
B左サイド・カウルを外し、
Cバッテリーのプラス端子側のボルトを外して、
Dバッテリー本体をハウジング部から引出して
Eバッテリーの液面の点検を行う
F終わったら、ハウジングに戻し
Gボルトを締めて
Hカウルを取付け
Iウィンカーを取付け
Jビスを締めて点検終了
 という面倒なコトを3ヶ月毎にしているのだろうか。そんなアホなぁ、絶対にしている訳が無い。

 こんなバカな作業から開放されたいため、MF型のバッテリーに取替えようと考えたコトがある。...のだが、バッテリーのハウジング・スペースにうまく収まるバッテリーがイロイロ探したが無かった、残念。こうなるとしょうがない、マメに液面をチェックするしかないかぁ。で、点検しやすいように、バッテリー裏面に液面のMax−Minのラインをマジック・インクで書いた。こうすると、シートを外すだけで、4セルくらいの液面の点検が出来るのである。こんな簡単なことではあるがアイデア賞もの。わざわざ面倒な@〜DとF〜Jをしなくても、十分に液面の点検ができる。で、今回はこの液面の変化をご案内したい。たった1年でご臨終となった苦い経験から、液面チェックは1ヶ月に1回以上の頻度で確実に実施している。でもズボラな性格なので、その度に液面レベルのメモは取っていない。それでも残された僅かなメモからでも、傾向は多少ツカめるのではないだろうか。最近のメモでは、
・07年04月08日 60%のセルが3個、その他は80〜90%補水実施
           (4月〜8月に4,300Km走行)
・07年08月05日 90%以上であり問題なし、補水せず
           (8月は1,430Km走行)
・07年09月09日 90%以上であり問題なし、補水せず
           (9月はこの時点で1,600Km走行)
・07年09月16日
0%のセルが5個、1個が80%以上、補水実施
           (9月はトータル2500Km走行)
・07年10年06日 90%で少々減少
と記されている。12Vバッテリーなので6個のセルがあるが、%数値はセルのMax:100%−Min:0%を示している。これによると、夏場では3ヶ月毎の点検ではNGなことが分かる。F650CS(兄弟車のGSやGDも同じ)のダイナモは余裕があり過ぎ、またレギュレータ電圧も14.4V程度とかなり高いので、過充電になりやすいと考えている。過充電になるとバッテリー液は蒸発してしまう。蒸発して液面がドンドン減っていくと、電極板が空気にサラされてしまう。すると電極にサルフェーションが発生し、バッテリーの寿命は短くなっていく。このため、HYDは安全(視認)性向上も兼ねて、ヘッドランプはHigh/Low両方を常時点灯(トンネル内と夜間は、眩し過ぎるのでLowのみ)させて消費電流を増やしている。

 これほどに注意しても、高温により蒸発するのだろうか、夏場はヤケに減るような気がしていた。ところが、メモを分析すると、どうやらそうでもなさそう。というのも、猛暑日が多かった今夏(’07年)でも8月にはさほど減らず、不思議なことに9月に入ってから急激に減っている。この傾向は、昨年も同様で、’06年9月5日で100%であったものが、1ヶ月経っていない9月23日には20%に減っていて補水していた。このオカシな現象を想像するに、8月は実家への帰省やアマ無線の展示会などイロイロあって、毎年8月の時期だけはバイクをあまり走らせていない。その反動なのか、9月には残暑の中を思いっきり走っている。つまり、8月の「暑さ」だけでは液面はさほど減らず、9月に入ってから
「暑さ+過充電」で急激に減るのではないだろうか。こう結論付けたが、識者の皆さんのお考えは How?

■いずれにしても、面倒ではあるが夏場は走るたびにチェックした方が良さそうだ。
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