■ 立ちゴケ・転倒 日記 ■
 

免許を取得し、奥方に内緒でバイクを購入し、晴れてモーターサイクリストの仲間入り
となって丸4年を経過しました。最初に乗ったのは、ホンダのCB400SF-Ver.Rで
したが、このバイクには1年乗って、その後、カワサキZR−7に乗り換えて、現在に
至っています。この間色々なシーンが有りましたが、ここでは転倒を中心に、自身の
メモとして、顛末等をラレツして書いてみます。参考にはならないでしょう(自信有り)。
 

■ H14年1月12日

この日は、冬晴れ特有の「天気晴朗なれど波高し」状態ですが、当然晴れていれば、出陣
です。今回は、小田原の石垣山城を攻略し、その後は伊豆半島を一周して帰って来よう、
という計画です。寒い朝でしたが、伊豆は少しは暖かいだろう、ということで出発。先ず
石垣山を攻め、余勢をかって柿田川の源流にある泉頭城址をも攻めました。結構暖かい日
で、このまま伊豆半島を一周することに。この道は何回か走っているんですが、季節によ
り、違う景色が見えて飽きないですネ。折返し点の下田まで来て、さあ今度は熱海方向へ。
順調に飛ばして(オイオイ、飛ばし過ぎだって)、熱海・小田原と通過し、大磯・平塚と
来て厚木まで到着。さすが1月、もう辺りは暗くなってきました。急いで帰らなくちゃ。

ところが、ここまで来て246(にーよんろく、国道246号線 東京−沼津)は大渋滞。
でも中年ライダーは、「こりゃ困った」、とは思いません。得意の(実はヘタです)スリ
抜けで、四輪を尻目にスイスイと前へ前へ。それでも、どこまで続いているんだぁ、とい
う渋滞で、抜いても抜いても前には車、車の列です。スリ抜けはヘタなんで、かなりの幅
の余裕が無い限り、四輪の後にくっついているのですが、これじゃ何時帰られるかのと、
だんだん不安になってきました。これだけ混んでいいると、狭いのも何のそので、スリ抜
けをしている他のライダーが気になり、ヘタなのに彼らの真似をすることに。後から考え
ると、これが 悪魔のささやき でした。最初の内は、ギゴチなくスリ抜けをしてました
が、馴れてくるとソコソコ狭くても無事に通ることが出きるようになり、ゲインも長くな
りました。そこで、よしておけば良かったのですが、縦方向だけでなく、右に左に掻き分
けてスリ抜けを始めました。実は、これではさほどのゲインは得られるような状況では無
かったのですが、少しでもという気持ちが強くて、右がダメなら左側からというように、
エスカレーション。でも、この時すでに下道だけで400Km以上走破しており、肉体的
に疲労はピーク状態。逆に精神集中力はボトム状態です。ただ、気持ちだけが、前に・前
に、という状態です。で、右から左にレーンを変え、今度は直進しようと、右に曲がろう
とした時、またしても悲劇が起きました。何と、前の車が止まったのです(渋滞してます
から、止まるのは当たり前ですヨ、注意不足です)。当然バイクもブレーキをかけます。
四輪はブレーキをかけても、ただ止まるだけでどうってことは無いです、二輪は曲がって
いる状態で、ブレーキをかけると、下手な人は間違いなく転倒 します。当然、集中力の
無い、ヘタな中年ライダーは、転んでしまいます。「おーっ」という一瞬の間に、バイク
は傾き、そしてそれを支えるだけの体力も気力もないため右側にゴロンと横たわる愛馬。
疲れているのですが、気力で一発起き上げ成功。近くのガソリンスタンドのお兄さんが、
手伝いに走って駆けつけてくれました。そして「大丈夫ですか?」と親切に聞いてくれま
す。でも、こういう時って、決まって、「大丈夫です!」 と答えてしまうんですヨネ。
全然大丈夫じゃないんですが、アタフタとその場を、とにかく移動し、しばらく走って
路端にバイクを停め、そして被害状況を恐る恐る確認するのです。なんという小市民。

今回の被害、@エンジンガード擦り傷  Aミラーのガラス部破損 幸い、低速でバラ
ンスを崩しての転倒であったため、体は無傷。ミラーが見えない状態での帰還は怖かっ
たです。@は手馴れたもので、パテをしてから、ヤスリで滑らかにし、スプレーをかけ
たら、もう新品(?)。Aはサスガに、ミラーを取り寄せて貰い、取り替えて新品に。
 

教訓:「遅く帰っても、どうってことはない」と奥方の顔を思い出さずに考えるべし。

教訓:疲れたときほどユックリ帰ろうネ、スリ抜けはほどほどにしようネ、良い子は。
 
 
 
 

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