F650CS サイド・スタンドの延長 
 当初「大変なモノを購入した」と後悔した大きな振動と騒音にも慣れてきて、F650CSとの鉄馬生活も快調・順調に経過している。ただ、前々から気になっていることの一つに、鞍に座った状態でサイド・スタンドを立てるのに、スタンドの蹴り出し部に足を添えるのだが、これが少々難儀することが、今もって解決していない。蹴り出しするための突起部分が少し小さく、鉄馬本体に隠れてしまって、左足でウロウロ探すことが多いのである。ゴウを煮やして、足元をシッカリ見つめながら狙いを定めてカカトを当てたりもしている。で、これを何とかしようと考えて幾星霜(ウソ、漠然と考えていただけ)、意外にも答えは100円ショップにあった。近所に小さな100円店があり、用も無いのにブラリと入ることが多く、使用目的もないのに購入することも多い。今回は、妙な所で立ち佇んでしまった。イロイロなサイズの吊り下げフックの前である。中でも、大きなサイズで2個100円というのをシゲシゲ見つめ、ツイにはコレを手に取り、100円玉を握りしめてレジに並ぶのでした。

 「太さ・固さ・長さ」の三拍子がソロっており、アレにピッタンコだろうという魂胆である(変な想像をすることなかれ)。失敗しても、片方の1個は使えるので、50円だけの損失、HYDは貧乏性なのである。イソイソ帰宅し、先ずは金鋸(カナノコ)でR(アール)部分を切り落とし、直線部分だけを取り出します(何のことはない、適当な太さ・固さ・長さのある鉄製の棒が身近になかっただけのこと)。このバリを鑢(ヤスリ)で落とし、それらしいカタチに整えるためRのある硬いモノ(HYDは椅子の脚部)で曲げて、最後に現物合わせを行います。結構固いので、この作業に万力(マンリキ)が有れば良いのですが、大きくて邪魔なので田舎に蟄居させている。しょうがないので、今回は大きなプライヤーで大格闘。何とかサマになる形に仕上げます。フックそのものは、クロムの鍍金(メッキ)仕上げでしたが、この作業中でボロボロに。でも最後に黒色のスプレー塗装をするので、気にしない・気にしない。
1本のフックをカットした直後の状況
さぁてとぉ、この後は溶接機で接着すれば、お終いになるのだが、そんな便利なものは無い(実は、BATTを数個の簡易溶接機を自作するツモリで準備中、でも間に合わない、HYDはセッカチでもある)。ここで登場は、細い針金とエポキシ接着剤である。針金だけでは強度的にOKでも、振動でその内にNGになるのは明白。またエポキシだけでは、強度的に不安、ということで二人の合体。まず針金で固定し、その針金を含めてエポキシで盛上げて固めた。最後にスプレー塗装して完成!。
 出来上がりを見て驚くことなかれ、針金が太かったこと、針金を最後に締め付けるコブが大きくなり、これをエポキシで固めたためコブコブだらけの、武骨な姿に
でも、攻城用の鉄馬には、この武骨さが良く似合う(ウソ、針金をもっと細くするか、丈夫な糸などで固定し、結び目も目立たないように工夫すれば良かった、反省・猛省)。でも、ひょっとすると、ヘタな溶接より丈夫かもネ。
先ずは針金で固定、この後エポキシで補強
塗装して完成なり
使い勝手は如何に? これはたった5cm程突き出しただけであるが、効果は ◎ である。今後、ゴムなどで滑り止めの工夫を行い、武骨さを解消と、1石2鳥を狙ってます。

P.S.
この武骨さも、馴れてしまうと違和感ないですヨ。
:【参考、にはならないか?】道具箱に入っていたイロイロなモノを利用したので、支出は@100円/2個の50円であるが、全部新品で購入したとしても、100円店で Aカナノコ Bヤスリ Cプライヤー Dエポキシ E針金 の550円です。イヤ、足りなかった、スプレー塗装缶だけは結構な値段ですナ。これを入れると1000円強でしょうネ。
:【サイドスタンドの延長】 <再々挑戦編>


 当初は細いカラー針金でシッカリ固定し、その上にエポキシ接着剤でダメ押し固定をして使用していた。10cm程度の僅かな突き出しの延長ではあるが、スタンドを出すのにイチイチ下を見なくても楽に出来るようになり、非常に使い勝手が向上したものだ。ところが、@どこかにブツケた A100円ショップのエポキシがマズかった B針金での固定がマズかった と原因は分からないが、3年ちょっと経ったトコロで付け足した部分が少しグラグラし始めた。

 「針金+エポキシ」ではチョイと武骨過ぎるキライもあったので、これを機に裁縫用の木綿糸で固定し、その後でエポキシ(しかも400円と張り込んだのダァ)で固めることに変更した。武骨さが減じ、なかなかの出来合いに仕上がったモノだ。ところが、細い木綿糸であったためか、半年も持たずに同じようにグラグラと動き始めたではないか。で、再度同様な方法で固定したのだが、やはり半年ほどでグラグラしてきた。脱落するほどではないが、チョット気持ちが悪い。

 ということで、反省を込めて再々度やり直し。溶接をしてしまえば、こんなことに頭を悩ませるコトもないのだが、まだ簡易溶接機を製作していない(いつ出来るんだろうか?)。しょうがない、先ずは反省を行おう。対症療法ではなく原因療法を行うためにも。そもそも、スグにグラグラになってしまうのは、モトモトのスタンドが丸い鉄棒で出来ており、これに継ぎ足すようにする突き出し部も、同様に丸い鉄棒である。当然、円と円の接触面は点となるので、スコブル固定し難い。ここで双方をヤスリで丸→平にしてやれば、接触面積は大きくなり、少々ではグラグラすることもないのだろう。が、この平らにすることが難しい。ヤスリが掛け難い場所であるのと、両方の材質が鉄で、アルミと異なり結構硬く作業が大変なのである。また、針金の場合は僅かに延びるので、バインドしていく段階でユルミの無いように全体を締め付けるコトが可能である。しかし木綿糸では、締付けようにも、簡単に切れてしまうのでドダイ無理である。糸の巻数を多くすれば頑丈にすることは出来るのであるが、どうしてもキッチリ留めるのは難しい、と問題分析し原因らしきものを考えた。

 では、どうするか。木綿糸のように細く、また針金のように少し延びる材質で巻いたらどうだろうか。ここで手軽な銅線/エナメル線を思い浮かべた。銅線(エナメル線は銅線にエナメル・メッキ)は針金以上に伸びる。しかも針金より細いモノが市販されており、工作も容易なので武骨にはならないだろう。この細い銅線を木綿糸のように巻き、伸長する材質を利用してキッチリ留めようというのである。武骨さを解消でき、なおかつ耐用年数が延びるのではないか。早速、いつものように100円ショップで0.28mm径−10m長の銅線を購入して来た。これを糸代わりに6箇所固定した。製作途上の状態をデジカメ写真で参照あれ。この後、エポキシで固めて保護膜のようにして、その上をテーピングして完了である。出来上がりのデジ写真は撮っていないが、ご想像あれ。

【結果報告:武骨さ→糸と同様にスマートで、耐用年数→不明(当り前)】
先ずは細い銅線で固定、この後エポキシで補強
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