通勤割引+楽チン(ETC自主運用) 
  イロイロあって四輪を手放すことにした。駐車場が22K円/月と高いのに、殆ど乗らないためである。車検・税金・保険などを考えると、年間30万円以上掛かっており、あれば便利なのは分かっているのだが、とても維持していけない。車を売却する際、イロイロなものを車内から外したが、やはりETCはモッタイナイので外した。これをバイクに付けよう。でも、いろいろと知恵を絞ったが、バイクへのセットアップ変更が出来ない。この時にETCによる割引による額をイロイロ計算したものだ。今年は手術後ということもあって8月末時点で、まだ7,600Kmしか走っていない。それでも、ETCの通勤割引があったらと仮定すると、17K円前後は割引されていたようである。通年であれば20K円以上をゲット出来る計算となる。元気な2年前なら軽く30K円はクリアできるな、楽勝に。この試算をしてみて、あらためてETC導入の意を強くしたモノである。

 でもバイク専用ETCはメチャ高くて手が出ない。また取り付けも専門業者じゃないとダメ、セットアップも高いと、額のハードルが高い。うそ、割引額からいえば、簡単に手が出る筈である。要は安く装着したい貧乏根性が邪魔している。それじゃぁ、ってんで次善の策である。軽自動車用のETCをバイク用に「自主運用」するのである。不当にもバイクは小さくて軽いのに、高速道の利用料金は高くて軽自動車と一緒なのである。これを逆手に取って、軽自動車用のETCをバイクに取り付けようというのである。料金をだまくらかす訳では決してない。いずれにしても四輪から外したETCを、軽自動車用にセットアップ変更はヤハリ簡単には出来ない。しょうがない、取り外したETCは、いずれ購入する四輪の時にでも再利用しよう。では軽自動車用のセットアップされたETCはどうやって入手するか。これはyahooオークションで簡単に手に入る。中古と新品とで価格が異なるが、5〜8K円前後で取引されているようだ。

 で、軽自動車用にセットアップされた、アンテナと本体とが分離されたETCを早速ゲットした、値段は内緒。イーバンクでネットから振込み、翌々日には現物が早々と到着。さらに届いた翌日に愛馬へ装着した。といっても、四輪用のETCである、そうは簡単にはバイクには取付けられない。四輪と二輪との構造上の違いから、

 @降雨対策が必要
 A振動対策が必要
 B盗難対策が必要


となる。この内、Aはクッション材を入れる Bはシート下に入れる ことで良しとした。クッション材は100円ショップで、流しで使用するスポンジとスピーカーの下に敷くバッファ材を利用した。
難問は@の降雨対策である。わが愛馬は、雨の中を走るとシート下にもかかわらず、水が少し溜まる構造なのである。このため、

・ETCの筐体をプラ・ケースに入れ防水。得意の100円ショップでイロイロ探すも、幅・長さ・高さでアンバイの良いのが見つからない。でも2段重ねの弁当箱を見つけて小躍り。下側の大きい方(ゴハンを入れる箱)が丁度良い大きさである。小さい方(オカズ入れ)は別の使用目的を探してあげよう。
・本体の防水はOKとなったが、当然プラ・ケースへコードの出入りする部分も防水しなければならない。これはプラの端材で穴埋めし、得意のエポキシで固めた。
・アンテナ部はフロント・シールド(カウル)の内側で雨が直接当たらない部分に装着。
・さらにアンテナ部からコードが出ているが、既設のゴム・パッキングだけでは心配なので、風呂場で使用するコーキング材を詰めた。


という処理を行った。途中段階のデジ写真は無いが、参考までにデジカメ写真をご覧あれ。
アンテナ部の取付け位置 シート下の弁当箱(ETC本体)
弁当箱の裏側<防水処理> 2種類のクッション材
 神奈川県、静岡県とも、降水確率が10%という絶好のご託宣であったので、装着した翌日に早々と試運転に出掛けた。いつものように厚木インターから入る。無事にゲートは開くかしらん、と超心配であったが、「お入りなさい」と何事もないようにゲートは開いてくれた。う〜ん、ある種の感動・快感。でもそれもツカの間、御殿場SA辺りから、雨がヘルのシールドを叩く。それも大粒の雨。「おーぃ、聞いてないヨー、10%はどこへ行ったぁ! (怒)」 何とイキナリの耐水試験である。それでも高速道の走行ではフロントのシールドがあるため、全くアンテナ部には雨水は掛からない。沼津インターのETCゲートを出る時も、やはり不安で極低速で入るも、「800円−軽自動車」と表示されてゲートが開いた。ヤッタネー、「二輪料金+早朝割引」となっている。これまでは1550円だったので、ほぼ半分である。この後も耐水試験が延々3時間も続きます。それにしても、「気象庁のバカ野郎!」を何度叫んだことかぁ。幾つかの攻城予定もあったが、とうとうアキラメて帰るコトにした。御殿場インターから入るも、ゲートは問題なくオープン。で、雨の上がった東名を走り、厚木インターで降りると、さすがに割引は無く「1150円−軽自動車」の表示と共にETCゲートが開く。もうこうなると、感動も薄れてしまうワイ。
弁当箱の下にはバッファ材、周りはスポンジ
 どうやら防水処理も振動対策も問題なさそうである。それでも、ゲート前後では大事故に遭うリスクが高い、時たま点検することにしよう。
 もう一つ、大事なコトがある。ETCの動作状況の把握である。シート下に本体を設置したので、当然ピー・ピー音による状態メッセージは聞けないし、LEDランプの赤・橙・緑の点滅/常時点灯による状態表示も見ることができない。当初、ケースを外して、LED部を外部に取り出すことを考えていたのだが、いかんせんケースを留めているビスがプラス/マイナス/トルクスでもない、三角形の特殊なビスなのである。アノ手・コノ手でイロイロやってみたが外れない。バイクのお師匠さんに相談すると「ケースを開けるリスクの方が高い」のメール返信。なるへそ、無理にケースを開けて回路を壊すリスクの方が高いかも。という訳で、まだETCのステータス確認が出来ていない。次はこれを何とかすることにしよう。実は案を練っている、発表は乞ご期待ネ。
【ご注意】
 「自主運用」、「自己責任」と称して軽自動車用にセットアップされたETCを二輪に取り付けて使用するのは、法律や利用規定に抵触する可能性がありますのでご注意ください。もっとも、タバコに書かれている警告文なみの注意でOKの筈。そもそも、大型自動車なのに普通車のETCを取付けて、不当に安い料金で違法通行する車が非常に多いと聞いている。勿論、これらの車は摘発されており、報道発表もされている(氷山の一角なんだろうけれど)。これらの確実に法律違反となる詐欺行為と比べると、自主運用はカワイイものである。なので、まぁ良いカァ(自主判断)。
★ ホームページのトップへ